1-3 成果報酬に魅力を感じてもらえるプログラムにする
更新日:2024/09/10
アフィリエイト広告のプログラム設計では、成果報酬は特に重要な項目です。
魅力的な成果報酬は、メディアの掲載へのモチベーションに繋がり、提携から掲載まで進みやすくなります。
ただしメディアは単純に報酬金額の大小だけを見て良し悪しを決めるのではなく、成果地点・成果報酬額・成果条件・否認条件を見て、総合的に成果報酬の魅力を計ります。
成果報酬の設定に際しては、他社プログラムと比較してより魅力的な成果報酬にすることを意識しましょう。メディア視点で考えると、同じジャンルに複数のプログラムがある場合、相対的に成果が発生しやすく報酬が高いプログラムを選ぶ傾向にあるためです。
まずは魅力を感じてもらえる成果報酬にするために、成果報酬を構成する4つの項目を理解しましょう。その上で、設定する際のポイントを解説いたします。
【1】成果報酬
成果報酬はメディアに支払う報酬を端的に示した項目です。
画像)メディア管理画面から見たプログラム詳細画面
成果地点+成果報酬額 という形式で記載されます。
- 例
- 購入〇〇%
新規カウンセリング〇〇円
成果地点・成果報酬額について細かく見た上で、成果報酬設定のポイントを解説します。
成果地点
成果地点とは、メディアに成果報酬が発生する達成地点を指します。
物販のプログラムであれば「購入」を成果地点として設定するのが一般的ですが、サービスのプログラムの場合の成果地点は多様です。
記載する際のルールとして、報酬が発生地点までに消費者のクリアするステップが複数ある場合でも、成果地点としては最終的な地点のみを記載します。それ以外の細かいステップは後述する成果条件に記載します。
- 例
- WEB予約→カウンセリング という2ステップを踏む場合
成果地点としては「カウンセリング」のみを記載し、「WEB予約」については成果条件に記載する。
また成果地点の前に「新規」「初回」と付くケースがありますが、それぞれ以下のような設定になります。
-
- 1. 初回・・・サイト内で購入・申込歴はあるが、対象商品・サービスは初めて購入・申込する方のみ対象
- 2. 新規・・・サイト内で購入・申込歴がない方のみ対象
例)あるECサイトのプログラムで成果が発生した。
過去に1度利用歴があるが、過去に購入した商品とは別の商品を購入していた。
→「初回」購入が成果地点なら成果対象・「新規」購入が成果地点なら成果対象外
成果報酬額
成果報酬額とは、消費者が成果地点に到達した際にメディアに支払われる成果報酬の金額を指します。
物販のプログラムであれば、定額(〇〇円)か定率(〇〇%)のどちらかに設定します。
サービスのプログラムであれば、基本的には定額(〇〇円)に設定します。
成果報酬を設定する際のポイント
成果地点と成果報酬を設定する上で、意識してほしいポイントは下記になります。
-
- 1. 成果地点は到達しやすい地点にする
- 2. 成果報酬額は競合プログラムと比較して負けない額にする
この2つの観点で成果報酬の設定を見直していただき、他社プログラムに見劣りしないかを判断していきましょう。
よくある見直しポイントとしては下記が挙げられます。
- 例
-
- 1. 総合ECのプログラムの成果地点を「新規購入」や「初回購入」にしている。
- 2. サービスのプログラムの成果地点が「新規契約」になっている。
- 3. 総合ECのプログラムで、同カテゴリの相場が「購入10%」の成果報酬の中、「購入5%」になっている。
- 4. サービスのプログラムで、同カテゴリで「資料請求1000円」の成果報酬が多い中で「面談1000円」になっている。
ただし例外として、下記のようなケースもあります。
- 例
-
- 定期商品の購入(申込)を成果地点とするプログラムの成果地点が「新規購入」や「初回購入」になっているケース
単品ECは、消費者が定期購入でリピート購入することを見込んで、新規獲得に広告費を大きく投下できるというビジネスモデルになります。リピート購入でも成果を支払うという成果報酬にした場合、広告主様の収益性が著しく下がる可能性があります。
このように、成果報酬はジャンル毎の市場を調査した上で、適切な成果地点・成果報酬額を設定することをおすすめします。
成果地点・成果報酬額を変更する
(※事前に管理画面にログインした状態でアクセスしてください。)
変更手順
【2】成果条件・否認条件
成果条件・否認条件は、成果報酬の設定を補完するための項目です。
成果報酬の端的な記載だと判断しきれないような細かい条件を規定します。
画像)メディア管理画面から見た成果条件・否認条件
成果条件・否認条件は報酬の得やすさに関わるため、メディアも注意深く確認しています。
達成が難しい条件の場合、メディアとの提携が進みにくくなるため、それに伴い成果発生にも影響が及びます。
一方で簡単すぎる条件にした場合、広告主様のターゲットから外れた成果が発生する可能性もあるため、適切な条件に設定しましょう。
成果条件
成果条件とは、発生した成果を確定とみなす条件を指します。
例えば物販のプログラムで成果地点が「購入」になっていた場合、下記の点は成果報酬の記載だけでは判断がつきません。
-
- ユーザーのどのアクションをもって購入とみなすのか
- どの商品が成果対象なのか
- 商品を複数購入した場合に成果報酬の計上はどうなるのか
このような詳細を補完するのが、成果条件の役割です。
否認条件
否認条件とは、発生した成果をキャンセルとみなす条件・禁止事項を指します。
成果条件同様に物販のプログラムで例えると、成果地点が「購入」になっていた場合、下記の点は成果報酬の記載だけでは判断がつきません。
-
- 代引き支払いで、長期間商品が受取られない場合はどうなるのか
- 消費者が入力した住所が間違っていて商品が届かない場合はどうなるのか
- メディア側の集客手段に不正が見つかった場合はどうなるのか
- メディア側が好ましくない訴求を行っていた場合はどうなるのか
このような詳細を補完するのが、否認条件の役割です。
成果条件・否認条件を設定する際のポイント
成果条件・否認条件を設定する上で、意識すべきポイントは成果報酬と同様です。
-
- 1. 確定対象になる成果ができるだけ多くなるようにする
- 2. 競合プログラムと同等もしくはより取り組みやすくする
この2つの観点で成果条件・否認条件の設定を見直していただき、他社プログラムに見劣りしないよう調整していきましょう。
よくある見直しポイントとしては下記が挙げられます。
-
- 単品ECのプログラムで、サイト内で購入できる複数商品のうち1種類だけを成果対象としている。
例)縛りあり・なしの定期の2コースがあるLPで、縛りあり定期のみを成果対象としている。 - 成果対象となる申込者の居住地や年齢を厳しく制限している。
例)一都三県在住の方からの申込を成果対象としている。
40歳~50歳の方からの申込を成果対象としている。 - 競合他社プログラムと同じページへの掲載を禁止している。
- 成果対象となる支払い方法に制限を設けている。
例)クレジットカード支払い以外の支払いを否認条件としている。
- 単品ECのプログラムで、サイト内で購入できる複数商品のうち1種類だけを成果対象としている。
成果条件・否認条件を変更する
(※事前に管理画面にログインした状態でアクセスしてください。)